国内サーバー市場2020年の要点

2021年3月30日 IDC Japanが、2020年の国内サーバー市場動向を発表しました。

その要点と会社別売上額をまとめました。

※ IDC Japan … IT専門の調査会社

 

 

売上額

・ 2020年の国内サーバー市場全体の売上額は4,943億(前年から4.1%減少)

・ 出荷台数は44万6千台(前年から13.5%減少)

※ 売上額がマイナス成長になるのは、2016年以来4年ぶり

 

マイナス要因

IDCはマイナス成長の要因を次のようにみている

・ 前年にあったMicrosoft Windows Server 2008サポート終了にともなうサーバー更新需要

・ 新型コロナウイルス流行によるネガティブな影響

・ 在宅勤務シフトが既存システムのクラウドシフトを加速させた感もあり、

 クラウドサービスベンダーのサーバー投資が継続

 

 

売上額(会社別)

2020年会社別の売上額は富士通が首位を維持。

次いで、NEC、HP、Dell、日立の順でした。

会社 会社シェア(売上額)
富士通 27.4%
NEC 17.8%
HP 12.7%
Dell 11.2%
日立 6.0%
その他 13.6%
ODMダイレクト 11.3%

※ Total 4,943億円

※ ODMダイレクトとは、Original Design Manufacturingダイレクトの略。

製造だけでなく企画・設計も含めて受託する生産形態。

 

GUI環境の構築

VirtualBox上に構築したAmazon Linux 2にGUI環境を構築する手順です。

1~6までの作業をAmazon Linux 2で行い、

7以降を(VirtualBoxがある)Windows側のPCで行います。

 

環境

・Amazon Linux release 2

・VirtualBox 6.0.24(Windows 10 Home上)

※ 2021年3月に動作確認をしました

 

作業前に:コマンドを貼り付けする

ここでのコマンドはそのままコピーして貼り付けたほうが手間もなく確実です。

しかしそのままVirtualBox上のAmazon Linuxにはコマンドを貼り付けできません。

 

PuTTY等で接続すればコマンド貼り付けが可能なのでおすすめです。

手順はこちらで紹介しています。

 

1.パッケージを最新化

$ sudo yum update

 

2.GUI(MATE:マテ)のインストール

$ sudo amazon-linux-extras install mate-desktop1.x
$ sudo bash -c 'echo PREFERRED=/usr/bin/mate-session > /etc/sysconfig/desktop'

 

3.TigerVNCサーバーをインストール

$ sudo yum install tigervnc-server

 

VNCのパスワードを設定します。

「vncpasswd」コマンドを入力するとパスワードを聞いてくるので入力します。

Verifyは同じパスワードを入力。Would you ~?と聞いてくるので「n」でOKです。

$ vncpasswd
Password:123456
Verify:123456
Would you like to enter a view-only password (y/n)? n
A view-only password is not used

 

4.VNCサーバーの起動

VNCサーバーの起動とユニット作成、設定を行います。

次の5行をすべて実行して下さい。

$ vncserver :1
$ sudo cp /lib/systemd/system/vncserver@.service /etc/systemd/system/vncserver@.service
$ sudo sed -i 's//ec2-user/' /etc/systemd/system/vncserver@.service
$ sudo systemctl daemon-reload
$ sudo systemctl enable vncserver@:1

 

5.再起動

$ sudo reboot

 

6.VNCサービスの起動

$ sudo systemctl start vncserver@:1

 

7.TightVNC Viewerのインストールと接続

ここからの作業は(VirtualBoxがある)Windows側のPCで作業します。

次の記事にそってAmazon Linux 2に接続するための

TightVNCのインストールと接続操作をして下さい。

 

8.デスクトップ画面の表示

7の作業が終わり接続するとデスクトップ画面が表示されます。

 

9.日本語化

ちなみに8のデスクトップ画面は日本語化されていますが、

日本語化するには次のコマンドと設定をします。

$ sudo yum install ibus-kkc
$ sudo yum install google-noto-sans-japanese-fonts

 

ibus-kkcの設定をbashrcに記載

viで開き、

$ sudo vi ~/.bashrc

 

次の内容を末尾に追加(保存は「:wq」)

export GTK_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
ibus-daemon -drx

 

ロケールを設定します

$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8

 

最後に再起動すると日本語化したデスクトップが起動します

$ sudo reboot

 

以上、VirtualBox上に構築したAmazon Linux 2にGUI環境を構築する手順です。

TightVNC Viewerのインストール

WindowsにTightVNC Viewerをインストールする手順と接続方法を紹介します。

※ 私の場合、Amazon Linux 2でGUIを使用するためにTightVNC Viewをインストールしました。

同じような機会がある人の参考になれば。

 

環境

・Windows 10 Home

※ 2021年3月に動作確認をしました

 

1.TightVNCのダウンロード

ここを開き「Installer for Windows(64-bit)」をダウンロードします。

※ 少し下にある「TightVNC Java Viewer」ではないので注意してください。

 

 

2.TightVNC Viewerのインストール

① Nextをクリック

 

② 左下の「I accept…」にチェックを入れ、Nextをクリック

 

③ Customをクリック

 

④ TightVNC Serverを「Entire feature will be unavailable」にチェック

 

 

⑤ Nextをクリック

 

⑥ 「Associate…」にチェックを入れNextをクリック

※ ファイルの関連付け設定のためチェックOFFでも問題ありません

 

⑦ Installをクリック

 

⑧ 完了画面が表示されるので、「Finish」を押します。

 

 

TightVNC Viewerからの接続

プログラム一覧のTの箇所にある「TightVNC Viewer」をクリックします。

 

起動したら接続先を入力しConnectをクリック

 

接続先のサーバーに設定されているパスワードを入力しOKボタンをクリックすると

サーバーに接続できます。

 

 

以上、TightVNC Viewerをインストールする手順と接続方法です。

インストール手順

Amazon Linux 2にPostgreSQL13をインストールする手順を紹介します。

後述しますが同じ手順でPostgre12、PostgreSQL11のインストールができます。

 

それぞれのバージョンは2021年3月時点で、

PostgreSQL13.2、PostgreSQL12.6、PostgreSQL11.11です。

 

環境

・Amazon Linux release 2

・VirtualBox 6.0.24(Windows 10 Home上)

※ 2021年3月に動作確認をしました

 

1.リポジトリのインストール

$ sudo rpm -ivh --nodeps https://download.postgresql.org/pub/repos/yum/reporpms/EL-8-x86_64/pgdg-redhat-repo-latest.noarch.rpm

 

2.リポジトリファイルの置換

ファイル内容の置換を行います。

$ sudo sed -i "s/$releasever/7/g" "/etc/yum.repos.d/pgdg-redhat-all.repo"

 

3.PostgreSQLのインストール

postgresql13をpostgresql12、postgresql11にするとそのバージョンがインストールできます。

$ sudo yum install -y postgresql13

 

4.PostgreSQLのバージョン確認

$ psql --version
psql (PostgreSQL) 13.2

 

以上、PostgreSQL13のインストール手順です。

記号が入力できない

AmazonLinux2で「_」(アンダーバー)や「:」(コロン)の記号入力が、

ぱっとわからなかったためメモを残します。

 

「_」(アンダーバー)…シフトを押しながらハイフンのキー「-」を押すと入力できます

「:」(コロン)   …シフトを押しながらセミコロン「;」を押すと入力できます

 

 

日本語キーボードにする

そもそものところですが、日本語キーボードにすれば上の現象は解決でします。

入力できない記号などがあれば試してみて下さい。

$ sudo localectl set-keymap jp106

 

VirtualBoxにAmazon Linux 2の環境構築をする

VirtualBoxにAmazon Linux 2の環境構築をする方法を紹介します。

Amazon Linux2を試しに使ってみたいという人にも。

なるべく画像多め・説明多めにしたため長く見えますが、

手順はそれほど難しくないので参考になれば幸いです。

※ ここで紹介するのは、2021年3月時点のものです。

 

1. Amazon Linux 2 VM イメージ(vdiファイル)のダウンロード

イメージファイルの取得サイト(AWS)を開きます

 

② 「Amazon Linux 2 VM イメージのダウンロード」をクリック

 

 

③ Oracle VirtualBoxをクリックするとダウンロードが始まります。

※ 2021年3月時点でファイル名は「amzn2-virtualbox-2.0.20210318.0-x86_64.xfs.gpt.vdi」、

サイズは1.7GBほどでした。

ダウンロードしたら次に「seed.iso」イメージをダウンロードします。

 

 

2.seed.isoイメージをダウンロードする

GitHubを開きます。

 

② seed.isoをクリック

 

 

③ 画面右のDownloadをクリックしファイルを保存します。

 

 

④ わかりやすいようにダウンロードしたファイル2つをフォルダに格納します。

場所はどこでも構わないですが、日本語のフォルダ名でない方がよいと思います(念のため)

次の例では、「C:\VirtualPC\AmazonLinux2」フォルダを作り、格納しました。

 

 

3.VirtualBoxを開き仮想マシンを作成する

① VirtualBoxを開き、新規ボタンを押します。

 

 

② 仮想マシンの作成で次のように入力します

名前     : 自由でOKです(例としてAmazonLinux2としました)

マシンフォルダ: どこでもOkです。

タイプ    : Linux

バージョン  : Linux 2.6 / 3x / 4x (64-bit)

※タイプとバージョンは名前より自動で選択される場合もあります。

 

メモリーサイズ:多めに設定

ハードディスク:すでにある仮想ハードディスクファイルを使用するにチェック

赤枠のフォルダのアイコンをクリックします

 

 

追加ボタンをクリックします

 

 

ダウンロードした「amzn2-virtualbox-2.0.20210318.0-x86_64.xfs.gpt.vdi」を選択し、

右下の「開く」ボタンをクリックします

 

 

Not Attachedに追加され、それを選択した状態で、「選択」ボタンをクリックします。

 

 

選択したvdiファイルが選択された状態になると思いますので、

右下の作成ボタンをクリックします。

 

 

4.作成された仮想マシンの設定(ストレージ)

① 仮想マシンの設定を開く

 

 

② 設定 > ストレージを開き、コントローラー:IDEに「seed.iso」を設定します。

 

 

5.作成された仮想マシンの設定(ネットワーク)

① アダプター2を表示し、ネットワークアダプターを有効化にチェック

次のようになるように設定します。

② OKボタンを押します

 

 

6.仮想マシンを起動

① 仮想マシンを起動します

 

 

② Amazon Linuxを選択

 

 

※ この画面から進まないと思ったら、ENTERを押すと進みます

 

 

③ ログイン、パスワードは次のものを入力

ID:ec2-user

パスワード:local

 

 

④ ログインできれば成功です

 

 

以上、AmazonLinux2の環境構築する手順です。

(今回の手順はこのサイトを参考にさせて頂きました。)

SSH接続をするための設定

VirtualBox上に構築したAmazon Linux 2にSSH接続をするための設定を紹介します。

TeraTerm、PuTTY等で接続するための参考になれば幸いです。

 

1.ホストネットワークマネージャーの設定

① ファイル > ホストネットワークマネージャーを開く

 

② 画面上部のVirtualBox Host-Only Ethernet Adapterが選択された状態で、

画面下部のアダプターを「アダプターを自動で設定」にします。

※このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますかの

メッセージが表示されたら「はい」を押します。

 

③ DHCPサーバーに切り替え、次のように設定します。

サーバーアドレス: 192.168.56.100

サーバーマスク : 255.255.255.0

アドレス下限  : 192.168.56.101

アドレス上限  : 192.168.56.254

 

 

2.ネットワーク設定

① ポートフォワーディング画面を開く

 

②画面のように設定を1つ追加します。(設定は全く同じでOKです)

名前    :SSH

ホストポート:22

ゲストポート:22

 

 

3.パスワードでのSSH接続を許可する

sshd_configを開き、1か所を修正します。

$ sudo vi /etc/ssh/sshd_config

 

PasswordAuthenticationを「no」から「yes」にし保存します。

※ viの保存終了は「:wq」です。

 

 

4.firewalldをインストールする。

$ sudo yum -y install firewalld

 

firewalldサービスを起動する。

$ sudo systemctl start firewalld
$ systemctl status firewalld

 

 

5.設定・状態を確認

デフォルトのままでOKなはずなので念のため確認

・SELinux

$ getenforce
DisabledになっていればOK

 

・sshdサービス

$ systemctl status sshd.service
active( running )になっていることを確認

 

6.NetworkManagerをインストールする。

$ sudo yum -y install NetworkManager

 

 

7.再起動

$ sudo reboot

 

 

PuTTYのインストールと接続方法

PuTTYとはサーバへのリモート接続をするためのソフトです。

Linuxマシンなどに接続する方法はこちらを参照してください。

 

あわせて読みたい

https://postgresweb.com/install-putty

 

PuTTYとは

サーバへのリモート接続をするためのソフトです。

WindowsマシンでPuTTYを実行し、Linuxマシンなどに接続できます。

 

あわせて読みたい

VirtualBoxに構築した環境での設定方法はこちらで紹介しています

https://postgresweb.com/amazonlinux-ssh-setting

 

 

ダウンロードから起動まで

1.ダウンロードはこちらから

 

2.次の①~③のいずれか1つをダウンロードします

①PuTTY-0.74-ranvis 2020-06-29 32bit … 32bit版のzip

②PuTTY-0.74-ranvis 2020-06-29 32bit.7z … 32bit版(解凍には7-ZIPが必要)

③PuTTY-0.74-ranvis 2020-06-29 64bit.7z … 64bit版(解凍には7-ZIPが必要)

 

①~③どれをダウンロードしてもOKですが、

7ZIPがあれば②か③、なければ①で構いません。

ダウンロードしたらデスクトップ等に解凍します。

 

3.putty.exeを起動します。

 

 

接続するためのIPを確認する

① サーバーを起動する

 

② コマンド「/sbin/ifconfig」を実行します。

下の黄色枠の「192.168.56.101」が接続するための(接続先の)IPです。

 

 

接続する

1.「セッション」画面のホスト名に接続先のIPを入力し「開く」を押します。

 

2.ユーザーIDとパスワードを聞いてくるのでそれぞれ入力しENTERを押します。

 

3.ログインができればOKです。

 

以上、PuTTYのインストール手順です。

手順

Ubuntu Server 20.04で(必要かどうかは別として)、

Google Chromeをインストールする手順を紹介します。

 

1.リポジトリの追加

リポジトリの追加をします。

sudo sh -c 'echo "deb http://dl.google.com/linux/chrome/deb/ stable main" >> /etc/apt/sources.list.d/google-chrome.list'

 

2.公開鍵のダウンロードと登録

公開鍵をダウンロードして登録します。

sudo wget -q -O - https://dl-ssl.google.com/linux/linux_signing_key.pub | sudo apt-key add -

 

 

3.Google Chromeのインストール

Google Chromeのインストール

$ sudo apt update
$ sudo apt install google-chrome-stable

 

4.Google Chromeの起動

Google Chromeの起動

$ google-chrome

 

Google Chromeの起動が確認できます。

 

以上、Google Chromeをインストールする手順でした。

自動ログインを設定するための手順です。

Ubuntu Server 20.04で、自動ログインを設定する手順です。

 

1.Setting > Usersを開きます

 

2.右上の「Unlock...」をクリック

 

 

3.パスワードを入力し、「Authenticate」をクリック

 

4.Automatic Loginが画面のように「On」になっていることを確認します。

※ すでに保存された状態のため画面を閉じたり、切り替えても大丈夫です

 

5.再起動して自動ログインされることを確認できればOKです。