PostgreSQLへの接続(pgAdminを使って接続する)

PostgreSQLへ接続するにはpgAdminを使用すると手順も簡単でおすすめです。

ここではpgAdmin4を使ったPostgreSQLへの接続手順を説明します。

 

pgAdmin4の起動

①pgAdmin4はプログラム一覧のPostgreSQLの中にあります。クリックし起動して下さい。

※画面はPostgreSQL12ですが、13も同じ操作です。

 

②pgAdminの起動中画面が表示されるのでそのまま待ちます。

 

③パスワードの入力画面が表示されるので、インストール時に入力したパスワードを入力します。

 

※下の画面が表示されたらパスワードが間違っていますので、再度入力します。

 

④画面左上の「Servers」をダブルクリックします。

画面のように展開されれば、データベースへの接続ができました。

 

⑤pgAdminの起動はここまでになります。

 

⑥次はpgAdmin4の使い方(見方から操作まで)を説明します。

作業前に、pgAdminを日本にしたい場合はこちらを参照

 

データを登録する2つの方法

PostgreSQLでのテーブルにデータを新規登録・更新するには、以下の方法が主にあります。

1.pgAdminで手入力でデータを新規登録・更新する

2.INSERT文を使用してデータを新規登録する方法

3.UPDATE文を使用してデータを更新する方法

 

の場合、画面で入力するため入力が簡単な反面、大量データの登録には向きません。

2と3の場合、構文を覚える必要がありますが、1と比べ大量・高速にデータの登録ができます。

ここではそれぞれの方法について紹介しますので、扱いやすいほうを使用してください。

 

 

1.pgAdminで手入力でデータを登録する

pgAdminでのデータの登録方法について手順を説明します。

 

1-1.①テーブルを右クリック、②「データの閲覧/編集」から「すべての行」を選択します。

すでに大量のデータが登録されている場合、「最初の100行」でも構いません。

 

1-2.データが表示される画面が開くので、編集したい行をクリックします。

編集ができない場合はこちらを参照してみて下さい。

> データが編集できない時の原因と対処方法

 

1-3.データを入力していきます。(Tabキーで次の列に移動できます)

 

1-4.入力が終わったら、最後に画面上にある、「変更データを保存」

もしくは、「F6]キーを押すと保存ができます。

 

 

1-5.問題なく保存できたらメッセージが表示されます。

 

 

 

2-1.INSERT文を使用してデータを登録する方法

INSERT文とはテーブルにデータを新規登録するSQLです。

まず、代表的なINSERT文の構文と例を紹介します。

 

・ 基本的なINSERT文の形

INSERT文は基本的には次のような形になります。

-- 基本的なINSERT文の形
INSERT INTO テーブル名(列名1 , 列名2, ・・・) VALUES (列名1の値 , 列名2の値, ・・・);

-- 例
insert into department(department_code,department_name)values('a','営業部');

 

・ 列を書く順番は自由でOK

列を書く順番は自由でOKです。(テーブルと同じでなくても構いません。)

※ ただし見易さの関係で主キーの列が先頭に来るケースがほとんどだと思います。

-- 列の順番は自由でOK
INSERT INTO テーブル名(列名3, 列名1, 列名2,・・・) VALUES (列名3の値 , 列名1の値, 列名2の値,・・・);

-- 例
insert into department(department_name,department_code)values('総務部','b');

 

・ 列名は省略できる

テーブル名の次に書く列名は省略でき、いきなりVALUESで書けます。

しかしその時のVALUESに書く値の順番は、

その場合テーブルの先頭にある列から最後の列までになるので気を付けて下さい。

-- 列名を省略した形
INSERT INTO テーブル名 VALUES (列名1の値 , 列名2の値, ・・・, 最終列の値);

-- 例
insert into department values('c','製造部');

 

・ 複数一度に実行できる

1行のINSERTの最後に「;」を入れれば、複数行一度に実行できます。

--「;」でINSERT文は複数つなげられる
INSERT INTO テーブル名(列名3, 列名1, 列名2,・・・) VALUES (列名3の値 , 列名1の値, 列名2の値,・・・);
INSERT INTO テーブル名(列名3, 列名1, 列名2,・・・) VALUES (列名3の値 , 列名1の値, 列名2の値,・・・);
INSERT INTO テーブル名(列名3, 列名1, 列名2,・・・) VALUES (列名3の値 , 列名1の値, 列名2の値,・・・);

--例(次の3行は一度に実行可能)
insert into department(department_code,department_name) values('d','経理部');
insert into department(department_code,department_name) values('e','人事部');
insert into department(department_code,department_name) values('f','物流部');

 

 

2-2.INSERT文の実行方法

上で紹介した例文は、pgAdminのクエリツールより実行ができます。

 

1. pgAdminを開きクエリツールを起動します。

pgAdminを開き、次のように①データベースを選択した状態で、②クエリツールを開きます。

 

2. pgAdminを開きクエリツールを起動します。

①の箇所にINSERT文を記述し、②実行ボタンを押します。

 

3. クエリ実行成功のメッセージが表示されることを確認

成功のメッセージが表示されれば無事に登録ができました。

 

 

3.UPDATE文を使用してデータを登録する方法

UPDATE文とはテーブルのデータを更新するSQLです。

 

・ 基本的なUPDATE文の形

UPDATE文は基本的には次のような形になります。

-- 基本的なUPDATE文の形
UPDATE テーブル名 SET 列名1 = 値1 , 列名2 = 値2 WHERE 条件文;

-- 例
update department set department_name = 'hoge' where department_code = 'a';

※ 実行の手順はINSERT文の方法と同じです。

 

 

以上が登録(新規登録・更新)までの手順になります。

登録したデータを見るにはテーブルのデータを取得するを参照してください。

 

 

PostgreSQL ODBCのインストール

Accessや、作ったプログラムなどからpostgreSQLに接続するためには、ODBCが必要です。

ここではそのODBCをインストールする手順と、設定方法を紹介します。

 

PostgreSQL ODBCのダウンロード

①次のダウンロードサイトへ移動します。

https://www.postgresql.org/ftp/odbc/

 

②最新版は「releases」、古いバージョンは「versions.old」>「msi」をクリックします。

 

③画面を進んでいき、

一番下のzipの内「x64」となっているzipをクリックするとダウンロードされます。(赤枠の箇所)

※32bit版のWindowsを使用している場合は、「x86」のzipを選択してください。

 

インストールする

①zipを解凍。

 

②『psqlodbc_x64.msi』をダブルクリック。

※警告画面がでたらOK、はい等を押して先に進みます。

 

③『NEXT』をクリック

 

④『NEXT』をクリック

 

⑤『NEXT』をクリック

 

⑥『NEXT』をクリック

ここまででインストールは終了です。次にODBCの設定が必要なので次に進みます。

 

ODBCの設定をする

①コントロールパネル画面より「管理ツール」をクリック

 

②ODBCデータソース(64ビット)をクリック

 

③「ユーザーDSN」タブの「追加」をクリック

 

④PostgreSQL Unicode(x64)をクリック。

※32bitのWindowsでは、「x64」がついていないものを選択します。

 

⑤以下の情報を入力します。

データソース名 … これは自由な名前でOKです。

サーバー名   … DBがあるサーバー名を入力します。自身のPCの場合、「localhost」と入力。

          別のPCの時、そのPCのIPアドレスやコンピューター名を入力します。

データベース  … 接続するDB名を入力します。

Port      … 規定では「5432」。DB側でポートを変更している場合はその番号を数値で入力します。

ユーザー名   … DBに接続するためのユーザー名。

          自身のPCに接続するときにはインストールした時のユーザー名を入力します。

パスワード   … DBに接続するためのパスワード。

          自身のPCに接続するときにはインストールした時のパスワードを入力します。

入力を終わったら「保存」ではなく、「テスト」をクリックします。

 

⑥「テスト」をクリックして「Connection successful」を表示されればOKですので、

保存を押して下さい。

 

⑦先ほど作った名前のものが追加されているのが確認できればOKです。

 

pgAdmin4を日本語化します。

「File」→「Preferences」をクリックします。

 

左のメニューから「Miscellaneous」→「User language」を選択。

右の画面より「User language」を「Japanese」に変更し、右下の「Save」をクリックします。

 

pgAdminを一度終了し、再度起動すると日本語化されていることが確認できます。

 

 

日本語化にならない時

上の方法をとっても日本語にならない現象が、(管理人も)発生しました。

結果的にインストール時に以下の1点を見直したところ日本語化できました。

 

※PostgreSQLのインストール時「Advanced Options」(画像の画面)、

Localeを「Japanese , Japan」を選択せず、初期値の[Default locale] でインストールします。

 

その上で、言語の設定を変更したところ日本語化されましたのでご参考まで。

 

 

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