VitrualBox上のAmazon Linux 2にGUI環境を構築する

Amazon Linux

GUI環境の構築

VirtualBox上に構築したAmazon Linux 2にGUI環境を構築する手順です。

1~6までの作業をAmazon Linux 2で行い、

7以降を(VirtualBoxがある)Windows側のPCで行います。

 

環境

・Amazon Linux release 2

・VirtualBox 6.0.24(Windows 10 Home上)

※ 2021年3月に動作確認をしました

 

作業前に:コマンドを貼り付けする

ここでのコマンドはそのままコピーして貼り付けたほうが手間もなく確実です。

しかしそのままVirtualBox上のAmazon Linuxにはコマンドを貼り付けできません。

 

PuTTY等で接続すればコマンド貼り付けが可能なのでおすすめです。

手順はこちらで紹介しています。

 

1.パッケージを最新化

$ sudo yum update

 

2.GUI(MATE:マテ)のインストール

$ sudo amazon-linux-extras install mate-desktop1.x
$ sudo bash -c 'echo PREFERRED=/usr/bin/mate-session > /etc/sysconfig/desktop'

 

3.TigerVNCサーバーをインストール

$ sudo yum install tigervnc-server

 

VNCのパスワードを設定します。

「vncpasswd」コマンドを入力するとパスワードを聞いてくるので入力します。

Verifyは同じパスワードを入力。Would you ~?と聞いてくるので「n」でOKです。

$ vncpasswd
Password:123456
Verify:123456
Would you like to enter a view-only password (y/n)? n
A view-only password is not used

 

4.VNCサーバーの起動

VNCサーバーの起動とユニット作成、設定を行います。

次の5行をすべて実行して下さい。

$ vncserver :1
$ sudo cp /lib/systemd/system/vncserver@.service /etc/systemd/system/vncserver@.service
$ sudo sed -i 's//ec2-user/' /etc/systemd/system/vncserver@.service
$ sudo systemctl daemon-reload
$ sudo systemctl enable vncserver@:1

 

5.再起動

$ sudo reboot

 

6.VNCサービスの起動

$ sudo systemctl start vncserver@:1

 

7.TightVNC Viewerのインストールと接続

ここからの作業は(VirtualBoxがある)Windows側のPCで作業します。

次の記事にそってAmazon Linux 2に接続するための

TightVNCのインストールと接続操作をして下さい。

 

8.デスクトップ画面の表示

7の作業が終わり接続するとデスクトップ画面が表示されます。

 

9.日本語化

ちなみに8のデスクトップ画面は日本語化されていますが、

日本語化するには次のコマンドと設定をします。

$ sudo yum install ibus-kkc
$ sudo yum install google-noto-sans-japanese-fonts

 

ibus-kkcの設定をbashrcに記載

viで開き、

$ sudo vi ~/.bashrc

 

次の内容を末尾に追加(保存は「:wq」)

export GTK_IM_MODULE=ibus
export XMODIFIERS=@im=ibus
export QT_IM_MODULE=ibus
ibus-daemon -drx

 

ロケールを設定します

$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8

 

最後に再起動すると日本語化したデスクトップが起動します

$ sudo reboot

 

以上、VirtualBox上に構築したAmazon Linux 2にGUI環境を構築する手順です。