【PostgreSQL】GROUP BY(グループ化)【DB入門】
GROUP BYとは
GROUP BYとはグループ化を行うときに使う構文です。
グループ化とは、例えば学校を例すると、
・クラスごとに合計点を計算する
・学年ごとに平均点を計算する
・教科ごとに最高点、最低点を計算する
等々、○○ごとに集計をするために使います。
集約関数の種類
求めたいものによって、SUMやMAXという関数(集約関数といいます)を使います。
SUM … 合計を求める
MAX … 最大値を求める
MIN … 最小値を求める
AVG … 平均を求める
COUNT … 行数をカウントする
GROUP BYの構文と注意
GROUP BYの構文としてはこのような形になります。
--GROUP BYの構文
SELECT 列名1 , SUM(列名2) , AVG(列名3)
FROM テーブル名
GROUP BY 列名1; --列名1でグループ化する
GROUP BYの注意点は、SELECTからFROMまでの間に書く列名は、GROUP BYの後に書いてある列名だけそのまま書くことができるという点です。
上の構文では、『GROUP BY 列名1』となっているため、『SELECT 列名1 FROM テーブル名』と書くことができます。逆にいうと、列名2と列名3はGROUP BYの後ろに書かれていないため、集約関数とともに書かないといけません。そのため列名2 , 3は『SUM(列名2) , AVG(列名3)』となっています。
GROUP BYの注意(並び替え)
GROUP BYでは、集計をかけつつ並び替えも可能です。
(例えば、クラス別の合計点を計算し、合計点の高い順に並べるなど)
--ORDER BY(並び順)のSQL例
SELECT 列名1 , SUM(列名2) , AVG(列名3)
FROM テーブル名
GROUP BY 列名1
ORDER BY 列名1 , SUM(列名2);
ORDER BYの後も基本的には『SELECT~FROM』の決まりと変わりありません。つまり列名2と列名3はGROUP BYの後ろに書かれていないため、ORDER BYでも集約関数とともに書かないといけません。以上が注意点になります。
SUM…合計を求める
SUMは合計値を求める関数です。
--合計を求める構文(列名2でグループ化、列名1を合計する)
select SUM(列名1)
from テーブル名
GROUP BY 列名2;
--例1:生徒でグループ化、合計点を取得する
select student_code , sum(score)
from t_student_score
group by school_code,student_code
order by sum(score) desc;
--例2:教科でグループ化、合計点を取得する
select subject_code , sum(score)
from t_student_score
group by school_code,subject_code
order by sum(score) desc;
Min…最小値を求める、Max 最大値を求める
Minは最小値を求める関数です。
--Minを使ったSQLの書き方
select Min(列名1) from テーブル名 GROUP BY 列名2; --最小値を求める
select Max(列名1) from テーブル名 GROUP BY 列名2; --最大値を求める
--生徒ごとに最低点、最高点を取得する
select student_code , min(score) , max(score)
From t_student_score
group by school_code,student_code
order by student_code;
avg…平均点を求める
avgは最小値を求める関数です。
--avgを使ったSQLの書き方
select avg(列名1) from テーブル名 GROUP BY 列名2;
--生徒ごとに平均点を取得する
select student_code , avg(score)
From t_student_score
group by school_code,student_code
order by student_code;
COUNT…行数(データの数)をカウントする
COUNTは最小値を求める関数です。
--countを使ったSQL文の例
select count(*) from テーブル名 GROUP BY 列名2;
--生徒ごとの点数データ数をカウントする
select student_code,count(*)
From t_student_score
group by school_code,student_code
order by student_code;